「カプセル」カテゴリ

タイムカプセルってものがあるけど、このカテゴリはそんな感じである。昔あった出来事、その思い出話を、ここにカプセルとして残しておくカテゴリー。「思い出話」といっても、幼少期から最近のことまで、時間軸はとくに厳密に定めていない。

要は「すでに起こった出来事」を落としていくのが「カプセル」カテゴリーであるんだけど、これって今あるカテゴリも同じじゃん?とも感じる。他との違いは、ここを小説を書く訓練場所にしたいということがある。

他のカテゴリは、どちらかというと考えていること、本で読んだ内容、みた映画、散歩中に気になったものを「整理」して「記録」するような方向性がある。

でもなんか、エッセイっぽくというか、ストーリー調にもたまには書いてみたい。そこで「カプセル」カテゴリの登場である。

ここで書いた内容をいずれ小説にする、ということはないけど、「なんちゃった小説」「なんちゃってエッセイ」みたいなものも落としていきたい。

「書く」とはいっても、その手法はいろいろとあるから、バリエーションをつけておくことで「書く」という行為の中でも気晴らしができるのではないか。

後ろを見て、前を見る

よく「過去ばっかり振り返らないで、今を見ないと」みたいな言葉があったりする。これはなんとなくわかるけど、たまには過去を振り返って「こんなことあったなぁ」と懐かしんでもみたいものである。

ただこの「過去を振り返る」を頭のなかだけで終わらせるのではなく、それを文章として、物語っぽく、光景が浮かぶように書き残していくことは、ある意味で「前を見る」ことにもつながるのではないか。

常々思うのは、よっぽどの辛い過去でない限り、だいたいの出来事は「過去」というラベルが貼られることで、急にノスタルジックなものになって、なんだかポジティブなものに変換されるところがある。

いや「ポジティブ」というのはちょっと違う。要は「懐かしい」という感情のことか。

この「懐かしい」という感情が不思議なもので、ちょっとうざい経験だったとしても、振り返ったり、その場所に再び足を運んでみると「うざい」という構成成分が「懐かしい」という新しい成分に変わっている。

だから「カプセル」というカテゴリは、過去の出来事を懐かしみつつ、それをまた新しく文章でコーティングすることで、「ひょっとしたら新しい発見があるのではないか」という期待を込める記録でもある。

なんか難しく考えてしまったが、「ちょっと違う文章も書けるスペースが欲しいんだよな」ということだなぁ。

yoshikazu eri

当サイトの運営人。大阪生まれ千葉育ちの87年生まれ。好奇心旺盛の飽き性。昔は国語が苦手だったが『海辺のカフカ』を2日間で読破した日から読書好きに。気づいたら2時間散歩している。

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