手抜きと効率化

最近、「継続している」「継続してない」という考え方自体を捨てたほうがいいんじゃないか、と思うようになってきた。過去の自分を振り返ると、「毎日投稿します」という感じでいきなり猛ダッシュをはじめて、そのペースがちょっと崩れると「継続する」「しない」みたいな発想が浮かんでいた。

初動のペースが速かったりすることがある自分なのだけど、その反動で継続魔神が顔を出すスペースもつくってしまっている。だから最近、「継続している」「継続していない」「やめた」みたいな概念を一旦脳内から吐き出そうと思ったりしている。ここについてあーだこーだ考えるのが、無駄な気がしてきた。

Re: 書けども書けども

久しぶりの交換日記(といっても特に決まったペースはないが)を読みながら、「ちょっとめんどくさい」のところで目線がスローダウン。うぬ、これはおれの最近のYoutubeとAIのプロジェクトに当てはまるかもしれない。

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AI系のツールを活用してショート動画専門のYoutubeチャンネルをはじめて3ヶ月になろうとしている。チャンネル数は5つ。テーマは資本主義、AI、名言、デジタル休憩など。

それでどうもモチベのコントロールが難しくなってきていて、最近2つのチャンネルの更新を保留(ここを停止と表現しないところは、さきほど書いた継続の話につながっている)、現在は3つにフォーカスしている。

今まで「5チャンネル×2動画=10本の動画」を更新作業時の量としていて、1週間〜2週間分の予約ストックをつくることで毎日投稿を守ってきた。これだと休憩なしで集中作業して60分といったところ。それを3つに絞ることで30分にできている状態である。

1本のショート動画を10分で制作できるのは、なかなかの効率化であると思うのだけど、どうやらこの「30分」でけっこうな集中力を使うようである。Youtube作業をすると、その日の脳細胞が疲弊してしまい、そのほかの活動の質が下がるように感じた。

活用しているAIサービスにはAI音声の読み上げ機能があるのだけど、これは質が微妙で、外部のサービスで音声データだけつくって引っ張ってきていた。でも、60分から30分に短略化する過程で、音声データも活用AIサービス内で完結させることにした。

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それで感じたのが、「これ、作業時間が半分になってるけど、質も半分になってるんじゃないか」ということ。効率化ではなく、単なる手抜きになってしまっていることに気づいた。そもそもAIサービスの活用の目的は”効率化”であったのに、単に手抜きをして「作業時間がこれだけ減ったぞ!」と幻想の効果を自分に言い聞かせていたのだろう。

再生数が思うように上がっていないのもある。2ヶ月で登録者100人いきたいなと思っていたところ、現状は一番多いチャンネルが80である。まぁ、悪くはないし、継続していけばどこかで盛り上がるかもしれない。さらにいえばそのチャンネルに価値があるのかは、自分の判断ではわからない場合もあるから、あえて自分を信じずに「とりあえず続けるか」と、(言ってしまえば)だましだまし続けてきた。

そこでさっき言ったような”手抜き”とも言えるようなことが起こり、いよいよ本末転倒感がでてきた。というかそれを実感してきた。

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じゃあ、手抜きをやめて質を戻す、ないしは高めればいいじゃん、ということになるのだけど、その意義が自分のなかで見つけ出せない。たぶん、そもそもやる意義的なところがゆらいでいたから、手抜き現象が起こったのであって、これは自分の心理を考えると必然的な流れなのであるが、それを「サービスに5万円一括で払っちゃったし」という「もとは取るぞ」という意地みたいになっていたのかもしれない。

それで3ヶ月やってきて、気づけば目的としてあった「効率化」が「手抜き」に変わっていったのである。そりゃ手抜きすれば作業時間は減るわなぁと。手抜きしちゃうってことは、自分にとってやる意義がそこまで見出せてないのかもしれない。

そもそもの意義みたいなものがあんまり見えてない状態で、感情的に「AIおもしろそう!」と手を伸ばした結果、意義が空っぽのままで進み、継続エンジンのオイルが乾いていき、なんというか意地での継続というものになっているのだろう。

「やりたい」が「やらなきゃ」に変わっていき、しかも質は下がった。「やらなきゃ」でやったって仕方ないから。とりあえずは「やりたい」と思えるまではYoutubeは保留としよう。せっかく自分の判断で、ぜんぶ自分でコントロールしながらやっているのに、それが「やらなきゃ」となったんじゃあ、一旦初心に戻る必要がある。

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とりあえずいまは、自分の好奇心が流れる場所で素直にそれをやろうかなという感じである。最近は、ノート術のツェッテルカステンについて調べていて、Obsidianで環境を整えているところ。

冒頭で「継続」についての概念を吐き出そうということを書いたけど、それと同時に自分の好奇心の動き、いろんなところをいったりきたりするその特性、現象を許容してあげたいところである。

あとトレンドとの良い距離感もみつけたい。

※サムネはUnsplashのかたつむり

yoshikazu eri

当サイトの運営人。大阪生まれ千葉育ちの87年生まれ。好奇心旺盛の飽き性。昔は国語が苦手だったが『海辺のカフカ』を2日間で読破した日から読書好きに。気づいたら2時間散歩している。

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