デバイスとワガママと30000

ここ数日は、色々と刺激が続いた日々だった。『ネット右翼になった父』という本を読み、映画『怪物』を観て、映画館の帰り道の新宿の紀伊國屋書店で買った『言語の本質』を昨日カフェで一気読みし、昨夜はゼルダでラスボスを倒し、今朝はAppleでVision Proというゴーグルが発表された。

今朝でいうと、もう1個。AgletというWeb3系アプリに強制広告が出るように変わっていて、イラついた。無料アプリなんだけど広告が出るというのがよくあるのだけど、これはほんとうに苦手でどんなに良いアプリでも削除してしまう。Agletはなんだかんだほぼ毎日開いていたから、削除まではいかないけど、今後開く頻度は激減するだろうなぁ。運営が厳しいのだろうか、収益の刈り取りだと判断したのだろうか。

そういえば、ゼルダをとりあえずは全クリしたのか、徐々に熱がおさまっていることを感じる。今までが”夢中”であったのならば、全クリしたことで”暇つぶし”に変わるかもしれない。まぁ、エクスパンション・パスという拡張パックがあって、それを次は買おうかなという感じではある。もっといえば最新作もあるわけだが、それに手を出すかどうかは悩み中。とりあえず、まだまだ旅は続きそうだ。

Re: できないから書けないのか、書くからできるのか

確かに、書くことで自分の未来をつかみにいく、というような感覚はあるかもしれない。

25歳にバックパッカーをする前くらいに観た映画『Into The Wild』で、うる覚えではあるが印象的なセリフがあった。「やりたいことがあるんだけど、どうすればいい?」みたいな問いかけに対して主人公が「Go and catch it(つかみにいけ)」というようなことを言っていた。たぶん。自分にとって書くことは”未来をgo and catch”することなのかもしれない。シンプルな言葉だけど、なんか好き。

もっと言えば、このgo and catchには読書も含まれているように思う。紙の本のほう。これはデバイスの話でもあるのだけど、紙で読むというのはデジタル島から離れることでもあって、Kindleには便利さはありつつも、紙の本には独特の”学習の静寂感”みたいなものを感じる。紙の匂いがあり(嗅覚)、ページをめくることができ(触覚)、めくると音がする(聴覚)デバイスであるからこそ、脳内活動に身体性を帯びさせることができるのかもしれない。

読書がインプットであるなら、書くはアウトプット。アウトプット側のデバイスだって大事だ。いまこうしておれはMacBook Proで書いている。なんでもできるこのデバイスでは、スムーズに「書く」から「ネットサーフィン」に移行することだってできる。したくはないが、そういう誘惑と戦いながら(いや、言うほど戦ってはないけど)書く作業に集中している。そういう意味で、ポメラは書くデバイスとして気にはなっているけど、値段の関係で手が出ていない。情報過多な時代、引き算に価値がでるのだなぁと改めて思う。

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Apple Vision Proという新しいデバイスは、やはり気になる。ゴーグルを装着するのが面倒そうだけど、1回の充電で2時間稼動ということは、スマホほど日常的に触るものではないという感じだろうか。まぁしかし、50万円はなかなかだわなぁ。

「いまの便利は、未来の不便」なんて言葉があったりするけど、Apple Vision Proによってここが一部おし進められるのかもしれない。3D撮影ができるらしいけど、考えてみたら3次元で認識したものを2次元に変換している現在は、ちょっとおかしいのかもしれない。

スマホは便利だけど不便というのは、ときどき思う。Google Mapは移動中に利用することが多いのに、確認するには目線を画面に持っていかなくてはいけない。危ない危ない。めちゃくちゃ便利だけど、めちゃくちゃ不便だ。

ペンタブというのがあるけど、これだって操作するためには手元と画面が分離する。マウスよりは便利だけど、「なんで目線と操作エリアが一致しないんだ」と怒りたくなる。それを実現するためにゴーグルがあるのだろうけど、今度は「ゴーグルつけるの面倒」となる。なんてワガママなんだ自分は。

でもそういうワガママ精神を持つことで、おもろいアイデアも浮かぶかもしれない。ワガママ、我がまま。

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ふぅ、1記事で伝えるのは1個まで、みたいなことを言われるが、なんだか散漫した。”さんまん”と打ったら”30000”と変換された。散漫してたっていいし、なんだったら「30000してた」と書いちゃっても問題のないこの交換日記は、とてもよい。

※サムネはUnsplashの矢


追記:読み返していたら「情報過多」ではなくて「機能過多」だなと思ったし、ペンタブの流れでゴーグルにいく前に「まずタブレットがあるやん」とつっこんだ。

yoshikazu eri

当サイトの運営人。大阪生まれ千葉育ちの87年生まれ。好奇心旺盛の飽き性。昔は国語が苦手だったが『海辺のカフカ』を2日間で読破した日から読書好きに。気づいたら2時間散歩している。

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