トイレで見逃したもの

頭が痛い。がっつりの二日酔いは、ずいぶんと久しぶり。昨日は水をたっぷり飲んだつもりだったのだけど。

昨日はサイパン時代の友人の結婚式だった。式のあとにみんなで土間土間で昔話をたっぷり、そこからジャニーズ、Twitch、投資の話にもなったりしてBRICSとか油田とか話題が変わっていった。

それはそれは楽しい時間だったのだけど、その場でだんだんと頭痛がしてきて、すでに二日酔いがはじまっていた。1リットルのレモンサワーがこたえたのか。今朝起きたときは「二度と酒なんか飲むか」と頭痛に負けていたおれの感情も、だんだんと「なにごとも適量がベストである」という考えに収束していった。おそろしや、酒。

ちょいとくらくらしたり頭が重いくらいの二日酔いならいいだけど、頭痛はあまり好きではない。30歳をすぎてから二日酔いに頭痛が含まれるようになった気がする。最近、安い赤ワインを飲んだら頭が痛くなったことがあったから、36歳を迎えたおれの身体は、少しずつ摂取物を選択しはじめているのかもしれない。

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起きたのが7時半、買った映画館のチケットには「9:10」と表記されている。普段は公園に60分くらいいるのだけど、今日はちょいと時間がない。起きてそのまま出かける準備をして、コンビニで缶コーヒーとポカリを買って公園で30分ほど過ごして映画館に向かった。

選んだ映画は『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』、マーベルものはエンドゲームまでは全部観ていて、以降はぽつぽつと抜けているが、このシリーズは全て観ているし(Disney+にあるドラマは観れていないが)、音楽センスが好きだからスーパーマリオと迷ってこちらにした。

めっちゃよかった。レディオヘッドの Creep ではじまり、フローレンス・アンド・ザ・マシーンの Dog Days Are Overで終わった。

調べたらジェームズ・ガン監督はスーサイドスクワッド2も監督していたようで、どうもこの人が描く「仲間」というものにはやられてしまう自分がいるよう。

エンドクレジットを観ながら「ロケットの声はブラッドリー・クーパーだったんだ」とか、あと主演のクリス・プラットには専属のシェフとかいくつかの専属スタッフがいたらしく、それが「Chef for Mr. Pratt」と表記されているのにクスッとした。そこは「Chris Pratt」ではなくミスターでいくんだなぁと。

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ただこのとき、おれは今までの人生で(おそらく)一度もしたことがないであろう行為を実行する。上映中のトイレである。

上映前には2回もトイレにいったのに、上映開始からたぶん60分くらい経過したあたりで尿意が集中力をけちらしそうな雰囲気がしてきた。がまんして最後まで観るか、トイレに行くか。

iPhoneで時間をチェックすることも考えた。もしあと30分くらいで終わるなら我慢できるかもしれない。でも「時間を気にしながら我慢して観たって集中できんだろう」と想像して、トイレに立つことを決意した。

しゃがみながら席を離れ、トイレまで小走りで向かう。ちょうどBGMが落ち着いてきたところで「今だ!」とタイミングを見計らった。

席を外した時間は5分もなかったと思う。戻ってきたときには、なんか戦っていた。ただ、それは”大ごと”というよりは”中ごと”くらいなシーンだと言い聞かせて、映画の世界に戻った。

結果としてすごく楽しめたから、トイレによって大事なシーンを見逃した感じではなかったのかもしれない。でも、配信されたらまた観たい気もする。おれがトイレに行っている間、一体なにが起こっていたのだ。

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映画が終わって家への帰り道、頭痛はだいぶマシになっていた。今朝は右の耳鳴りがあったのだけど、それもなくなっている。現在13:10だけど、夕方には二日酔いもどこかにいっているだろう。

※サムネは以前のフォトウォークで撮影したもの

yoshikazu eri

当サイトの運営人。大阪生まれ千葉育ちの87年生まれ。好奇心旺盛の飽き性。昔は国語が苦手だったが『海辺のカフカ』を2日間で読破した日から読書好きに。気づいたら2時間散歩している。

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