「見つける」と「見出す」

面白そうなものを「見つける」こと、やってみて面白さを「見出す」こと、この両者はぜんぜんモチベの仕組みが違う。

前者は最初が一番楽しいだろうけど、後者はだんだんと楽しくなってくる。そして今までのぼくは、前者ばかりだった。

最近読んでいる本『科学的な適職』には、なんとなくはじめてみたら楽しくなってきた「成長派」のほうが、仕事の満足度が高いというデータが書かれていた。


今までのぼくは「これは面白そう!」というものを見つけては、それに熱中して、飽きて、の繰り返しだった。面白そうなものを「見つける」のはうまいのかもしれないが、継続力がない。

この辺の考えは「趣味を仕事にするべきなのか」という記事で詳しく書いた。趣味を仕事にすることは、面白いものを「見つける」ことで、仕事が趣味になることは、やってみたら面白くなってきたパターンである。

振り返ってみると、ぼくの今までの人生で(特に社会人以降)「やってみたら面白くなってきた」というものはぱっと浮かばない。あったとしても、そこまで継続できていないのかもしれない。

「やりたいことを見つける」ということをずっとやってきたから、逆にいえば「これ面白いのか?」というスタートからの「面白いじゃん!」という流れを作るのは、大の苦手なんだろうな。


でも、これからは仕事においては、スタート地点が「面白そう」かどうかは、あまり重視しないほうがいいような気がしてきている。趣味は趣味として、「面白そう!」とスタートを切って、飽きたらやめればいいが、仕事は別にしないといけない。

この転換って、今更できるんだろうか?「好き」を仕事にしようと6年間やってみたけど、合わなかった。だから仕事においては考え方を変えないといけない。この切り替えが、34歳からでも可能なのか。

おそらく可能だろう。ただ、いまはまだモヤモヤしていて、とりあえずは本を読んだり、記事を書いたりして、なんとか進むべき道を探している。

yoshikazu eri

当サイトの運営人。大阪生まれ千葉育ちの87年生まれ。好奇心旺盛の飽き性。昔は国語が苦手だったが『海辺のカフカ』を2日間で読破した日から読書好きに。気づいたら2時間散歩している。

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