蜂の羽が起こす風を感じた。今日、朝に公園のベンチに座っていたら、距離からして2〜3cmくらいじゃないかと思うくらい、背後に蜂が寄ってきた。その後も2度寄ってきて、1度は正面からぼくを品定めするように空中で停止していた。「もういやだ」と思ったぼくは、いつもの日陰スポットを捨てて、少し離れた日向に移動する。暑い。暑い。そう思いながら『14歳からの社会学』の残りを読む。やはり暑くて、40ページを残して公園を後にした。
はあ、最近、蜂が多い。あの子たち、巣でもつくってるんじゃないだろうか。だんだんと人間に対する警戒心が増しているように感じる。もしかしたら、巣の完成度が50%を超えてきていて、「ここで壊されたらたまったもんじゃないのよ。警備を強化しなさい」と引っ越しを待つ女王蜂の命令を受けてのことかもしれない。もしくはぼくの先祖が姿を蜂に変えて「気を抜くでないぞ」と何度も伝えにきているのかもしれない。
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昨日、久しぶりにポッドキャストを録ろうとした。2度録音をして、結局やめた。1度目は5分ほど、2度目は20分もしゃべっていた。ネトフリの実写版ワンピースがおもしろいとか、約半年間「ワクワクすること」を探してきたが、そういうのは制限があってこそ見つかるものな気がしている、とか。あと一番ハマったのはゼルダ(ブレワン)とか、テキスト・動画・音声という出力形式で一番ライフワークになりそうなのがテキスト(書くこと)だと感じている、とか。
ワンピースの話を20分くらいしていたことに驚いたのだけど、その後いわゆる”近況報告”にうつってしゃべっているとき、ある話をしようとしたときに言葉が止まってしまった。「あ、これは一般公開で話すことではないな」と内心思い、フリーズした。別に秘密ということではない。悪口でもない。ただ、一般公開でしゃべることではないだろう、という内容である。料理で塩をスプーンでちょろちょろと入れているとき、手元がぶれてドバッ!と入ってしまった、そんなふうを感じた。
音声にはアウトプットの気楽さ(負担の軽さ)があったり、炎上がしずらいとかっていう特徴がある。前者を理由にぼくはたまにポッドキャストを更新しているのだけど、思いつくまましゃべっていくと、止まってしまうこともある。単に「考え中…」という沈黙ならいいのだけど、これは一般公開で話すようなことか?と思ってフリーズしてしまったが最後、その収録はふり出しに戻るか、ゼロになる。
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とまあつらつらと書いてしまったけど、一番の要因はお酒が入っていたからである。昨日は、ハイボールを2杯飲んでからの収録だった。お酒が入っているときにSNSを独断で更新してよかったことは、今までに一度もない。
そういえばさっき音声の特徴で「炎上がしずらい」と書いたけど、この特徴もどんどん薄れていくのだろうと思う。ポッドキャストにチャプター機能がついて、再生位置を設定したうえでのメモも共有できるようになったりして、だんだんとリスナーが配信を聴き返すコストが下がってくるはずである。いまは炎上しずらいが、だんだんと配信が断片化して受け取られるようになり、文脈が取り外された言葉が一人歩きしてネット上でかき回されるなんてことが、いつかポッドキャストにも起こるんだろうと想像している。
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なんかすごい秘密を昨夜のポッドキャストで話してしまい、やめたみたいな感じになってしまった。単にお酒が入っていて、普段なら抑制していたことを勢いでしゃべっちまったおかげで公開はやめました。独り言に終わりました。というお話です。
※サムネはUnsplashより
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