溶けるのか、忘れるのか

昨夜はアマゾンプライムで評価が高くて気になっていた『AIR』を観はじめ、15分ほど経ったところでゼルダに切り替えた。ゼルダはおれの時間を溶かしている、とも言えるかもしれない。

そういえば『TAR / ター』はよかった。その後他の人のレビュー動画を調べていたら国内では「2023年で一番の映画」と言っていたり、昨年公開されていた海外では「2022年で一番の映画」と言っていた。自分の中では5点満点で4.4という高評価くらいなものだったが、どうやら世間的(もしくは批評家の間で?)にはかなり評価されているっぽかった。

トッド・フィールドの監督作としては十数年ぶりで「もう次はないのでは?」という意見があったり、ケイト・ブランシェットはこの映画を最後に引退するという話もあったりで、これによってちょいと重みも増しているのかもしれない。そうじゃないかもしれない。

1点感じたことを話すならば、この映画の環境音の音量である。観ていて街や車の音、そうした普段は気づかない(もしくは意識しない)ような音が目立って聞こえた印象で(プレミアスクリーンで音が良かったのもあったかも)、他の映画に比べて環境音の音量を20〜30%上げているような印象を受けた。

Re: 直感的で楽観的な回収論

さて、『AIR』はちゃんと観たいから観るとして、話を「時間が溶ける」的なものに移そう。

昨日は2時間ほどだったが、購入した翌日と翌々日は6〜8時間くらいプレイしていることを考えると、ゼルダによっておれの時間は溶けている。

ただ、「溶けている」というと本来は「溶けてほしくない」というニュアンスも含まれている気がするから、どちらかというと「時間を忘れている」に近いかもしれない。

「溶けている」のニュアンスでいうと、ゼルダによってTikTokをほぼ見なくなった。TikTokに思い入れは特にないから、これは「ゼルダによってTikTokの時間が溶けた」とも言える。「移動した」とも。

ウェブサービスが「競合はゲームや彼女彼氏のLINEメッセージ」と言ったりすることがあるけど、それがすごくわかる。おれのTikTok時間、読書時間、映画時間(映画館は別)をゼルダが吸収している。

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「村上春樹の新作を読みたい」だったり「次のビジネスを考えたい」だったり、WANTの感覚もゼルダの周囲でうごめいているわけで、この「やりたい」欲を衝撃波で遠ざけているのがゼルダだとしたら、それは「ゼルダで時間が溶けている」と言えるかもしれない。

ただ、しばらく夢中になるような物事がなかったおれからしたら、ゼルダは時間を「溶かしている」のではなく「忘れさせてくれている」もので、楽しい感情が99%である。

なんか「溶かしている」「忘れる」というニュアンスの違いを書きそうな印象があるなかで、割とごちゃごちゃと整理のつかない内容となっている。

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そういえば、ちょいと前にYoutubeの相方のろびんと話したときに、スケボーで日本縦断中のろびんは「おれ、いま夢中だわ」と言っていて、羨ましいなぁと思ったものである。

そんなおれは、いまゼルダに夢中だ。日本横断とゼルダ、リアルと仮想、なかなか面白い夢中の対比ではあるが、お互い冒険していることは変わらないだろう。てへ。

そうそう、今後はYoutube作業は毎週木曜日はお休みとした。作業するたびにストックが1本増えるだから1日くらい休んだっていいだろう、と。

ということで今日はお休みである。メリハリも大事だ。ゼルダゼルダ。しゅるん。

※サムネは以前のフォトウォークで撮影したもの
※パーマリンク設定時に”忘却”を英語で調べたら”オブリビオン”と出た。なんやめっちゃかっこええやんか。

yoshikazu eri

当サイトの運営人。大阪生まれ千葉育ちの87年生まれ。好奇心旺盛の飽き性。昔は国語が苦手だったが『海辺のカフカ』を2日間で読破した日から読書好きに。気づいたら2時間散歩している。

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