文章を書くことは、考えることでもある。読み手側からしたらそれが単なる「文字数」としての情報量でも、実はその3文字を打つのに5分かかってるかもしれない。
そんな”考える時間”を可視化できたら、自分が過去の記事を読み返すときにも「ここでこんだけ考えたのか」とわかってよいのではないか、とふと思った。
そこでコテンラジオの樋口さんが、過去にChatGPTを使ってChromeの拡張機能を作っていたことを思い出した。「そうか、作れるじゃん!」と。
特定の記号を一定間隔で自動入力する。例えば、30秒経過するたびにピリオドを自動的に打つChrome拡張機能とか。
「結局、テキストコンテンツってウォーキングなんじゃないか」
↓
「結局、テキストコンテンツって……….ウォーキングなんじゃないか」
というふうに間にピリオドが10個入っているから「ウォーキング」という表現に行き着くまでに5分考えたんだな、というようなことがわかる。
それでChatGPTに質問してみた結果、細かくステップを教えてくれた。コーディングは全然わからないけど「このステップでこのファイルを作成して、中身はこれを入力してください」という風に。下の画像はChatGPTの解答の一部。
「おっしゃ!作れるぞ」と思ったのだが、ここで不安な文章を発見。
ただし、自動入力機能は、セキュリティ上の理由から制限されていることに注意してください。また、この拡張機能がキーボード入力を模倣することがあるため、ユーザーに十分な警告を表示することが重要です。
ChatGPTの解答
警告?なんかちょっとこわいな、、、と思い10分ほど考えてみたのだけど、作成するのをやめた。拡張機能を自分だけが使えるようにする方法(デベロッパーモード)もあるみたいだったけど、最終的に作成は断念した。
ここでもし自分がコーディングにもうちょっと詳しければ、この「警告」のリスクの具体性を想像できたのかもしれない。ただ仮に作成して一般公開してなんか問題が起こったときに、あぁ、俺には対処できないなぁという結論にいたった。
これが年齢を重ねるということなんだろうか。理性が働き、ワクワクよりリスクを考えてしまう。いや、実際、今回のリスクは断念するには妥当なリスクなのかもしれない。いや、案外そんなことないかもしれない。
まぁでも素人なりに想像してみると、仮に「ライティングの思考時間を可視化するChrome拡張機能」を一般公開したとして、それがいろいろな人に使用された場合、「これウイルス入ってるんじゃないですか?」とかそういうことを言われたら面倒くさい。
そんなことはもちろんしないのであるけど、拡張機能の開発者としての信頼は(もちろん)ゼロであるから、逆の立場からしたら俺だって不安を覚えるかもしれない。
「キーボードの自動入力の権限」が含まれるってことは、そういうリスクがあるらしい。ようわからんけど。
まぁでも、ChatGPTを使ってChrome拡張機能が作れることはわかったし、大体のステップは把握できたから、今後どこかで「警告」がでないようなアイデアが浮かんだらつくるかもしれない。
・・・
AIでいろいろなことが可能になるなか、「ChatGPTでこんなことできるよ!」的なことの先の光景が、自分にとっての未知の領域であればあるほど、そこに内包されている業界知識というか常識みたいなものを知らずに飛び込むわけでもあるから、想像もしなかったようなリスクが待ち構えていることだってあるかもしれない。そんなことを考えた出来事だった。
※サムネはBlenderで昨日作成したもの。タイトルは「フグ不足」
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