つぇってる

昨日のブログでふれた本『TAKE NOTES!――メモで、あなただけのアウトプットが自然にできるようになる』を今朝、公園で読み終えた。久しぶりにKindleで読書しているが、スマホで気軽に読めるというのもやっぱ便利だなぁと改めて思う。

ツェッテルカステンについて、ちょっと整理がてら現状の咀嚼具合を書いてみたいと思う。Obsidianを活用してやってみるか、ということで昨日ちょこちょこ環境を整えていたところではある。

— ☕️ —

まず、自分がなぜツェッテルカステンに魅力を感じるかというと、ノートを通じて「新しい文脈を発見できる」という点だと思う。日々さまざまなものをインプットしたとして、そこにはさまざななトピックや分類があるとする。それを自分で整理してフォルダに格納したりもできる。

ただこれだと、その分類はあくまで自分の視点であるから、単なる記録になりやすい。この日、自分はこういうことを考えていたのか、程度の振り返りで終わってしまうのではなかろうか。たぶん。

というのも、今までこういうことをやってきたことはあったのだけど、それでも「どうもアイデアが発酵しない」というモヤモヤがあった。

一方でツェッテルカステンでは、日々のノートを入れる段階では、あえて整理しないことを推奨している印象を受けた。そこには「索引」というノート自体の構造を一望できる機能は必要だろうといいつつも、それはノートがたまってくるにつれて少しずつやればいいと言っている。もっといえば、ノートも索引もその都度調整してもいいと。

具体的にObsidianでどう索引をつくるか、というのはまだ見えていないのだけど、なんとなく、「自分の脳が少しずつ可視化されるにつれて、その構造を把握すればいい。最初からいきなり構造をつくると、それにとらわれえてしまう」みたいな印象を受けた。

例えば、映画のレビュー、日々の気づき、出来事、読書の感想など、さまざまなメモがあったときに、それを「映画」「気づき」「出来事」「本」とカテゴライズしてしまうと、枠から出れない。もしかしたら、ある出来事と映画に共通点があるかもしれないし、「この映画をみて、この本を読んだってことは、こういう社会概念に興味があるのかも」とか「昨日のこの出来事を印象的だと感じたってことは、この人物の自伝がおもしろいかも」とか、予想外な方向が生まれたらいいな、とは以前から思っていた。

なんというか、新しい視点というか、そういうものはどうやったら生まれやすいのだろう、という。ツェッテルカステンはそれがしやすいそうだぁという印象をいまのところ受けている。

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じゃあ、ツェッテルカステンをどう実践すればいいのか、という点なのだけど、これはちょっと複雑化というかハードルが上がっている。というのも、ニクラス・ルーマンという人がこれをやっていた頃は、ネットがなければスマホもなかったわけである。だから、ぜんぶ紙でやっていた。

でも現代はデジタルツールがあって、めちゃくちゃ便利。今ならツェッテルカステンがもっとやりやすいぞ、みたいな雰囲気がある。でもそのノウハウは、いろいろな人が試行錯誤をしていて、それぞれの方法をYoutubeやブログなどであげている感じで、どれが自分に一番合うのか、というのを探さないといけない。これがちょっとハードルになっている。ネットツールがなければ「紙でやるのね」一択だったろうから、アクションしやすかったろうと想像する。

例えば、ルーマン氏はA6サイズほどの紙にアイデアを1つだけ記入していたらしい。ハガキサイズである。1つのノートに1つのメモ、という縛りは大事だなぁと思いつつも、この制限をネットツールでつけるのは難しい。もっとやれちゃうから。そういう意味で物理的な紙の強さを感じる。だから、この制限をObisidianでどう実現しようか、と考えている。まぁ、「140文字以内ね」と心理的にルールを設けるというシンプルなものはあるけども。

ちょっと頭が疲れてきたから、このへんで書くのはやめておく。ふぅ。昨日の夕日はとても綺麗だった。

※サムネはUnsplashより。Obsidianって検索したら出てきた。

yoshikazu eri

当サイトの運営人。大阪生まれ千葉育ちの87年生まれ。好奇心旺盛の飽き性。昔は国語が苦手だったが『海辺のカフカ』を2日間で読破した日から読書好きに。気づいたら2時間散歩している。

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