4秒の差

普段やっているYoutubeチャンネルの更新作業(縦動画10本分)、昨日休憩なしでフルスロットルで作業したら、かかった時間は60分ほどであった。1本6分で制作、現状の作業フローではこれが限界っぽい。

さて、タイムアタック的な話でつなげていくと、納豆の話である。納豆パッケージを開けて混ぜはじめるのにかかる時間。

最近ふと、いつもの方法と「こっちのほうが早いのでは?」と知った方法の2パターンでストップウォッチを使い、どっちが効率的なのか測ってみた。

— ☕️ —

ぼくは(ほぼ)毎朝、納豆を食べていて、当然のことながら、毎回納豆パッケージを開けて、混ぜている。

この流れを言語化してみると、

  1. パッケージのフタを剥がす
  2. 点線に従ってフタを本体から切り離す
  3. 透明フィルムを納豆から剥がす
  4. 透明フィルムをフタにくっつける

この作業が終わると、納豆のネバネバから解放され、心置きなく納豆を混ぜる準備が整う。

この方法をAとしよう。ぼくのいつものやり方だ。

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もうひとつは、こんな感じである。

  1. パッケージのフタを剥がす
  2. 点線に従ってフタを本体から切り離す
  3. 透明フィルムの端をつかんで本体の外側に出しておく
  4. フタを本体にくっつけて、はみ出た透明フィルムの端を引き抜く
  5. 引き抜いたフィルムをフタにくっつける

これを方法Bとしよう。ステップ3以降が違うのであるが、要はフィルムをはがす作業を一気にスパっ!とできる、みたいなイメージである。

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それでこの方法B、いままで何度かやってみたのだけど、こっちのほうが早いような気もするし、そうでもないような気もしていて、微妙な感情が生まれていた。

だからストップウォッチを使って、具体的にどっちが早いのか測ってみたのである。

内容:納豆パッケージを開けて混ぜはじめるまでの作業
条件:納豆はタレなしのパッケージ。いつも通りのスピードで焦らず。
計測:スマホのストップウォッチ(自分でやるから多少の誤差あり)

さて、上記のコンディションでAとBをやってみた結果がこちらである。

方法A:19秒
方法B:15秒

結果、「こっちの方が早いのでは?」と思っていた方法Bが4秒早かった。ストップウォッチのタイミングとか、無意識に作業を早くしちゃった可能性とか、そういうことを考えると多少の誤差はありそうだが、それでも方法Bのほうが数秒早いということがわかった。

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また、この2つの方法を比較すると、方法Aでは予測できない現象が起きるステップがあることに気づく。ステップ3の「透明フィルムを納豆から剥がす」である。

このとき、はがしている透明フィルムに納豆がくっついてくるのであるが、これがどの場所に、何粒ほどくっつくのかは毎回予測できない。臨機応変に対応しなくてはならず、脳内で単純作業時には発生しない脳細胞が動いている感覚がある。要は、ちょっと面倒なのである。

方法Bは、この面倒さを解消してくれる。フタをしてはみ出た透明フィルムを引き抜くことで、納豆がフィルムにくっついてくる可能性はゼロに近い。毎回、同じことが起こってくれる。予測可能である。

よって、かかる時間で考えても、脳細胞の処理量で考えても、方法Bのほうが合理的であるという感じだろうか。

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ただ面白いのは、それでも「じゃあ方法Bでこれからやろう!」とならないところである。

別に朝食の作業を効率化しようとはそこまで思っていないし、毎日4秒の節約が年間で24分になるとわかっても、「別に人生効率化だけではないしなぁ」という感情もでてきて、最終的に「へぇ、そうだったのかぁ」くらいのものである。

まぁ、気分でいいでしょう。たまにBやったり、やらなかったり、もしかしたらBに慣れちゃってずっとBやったり、いままで通りずっとAやっちゃったり。

※サムネは以前のフォトウォークで撮影したもの

yoshikazu eri

当サイトの運営人。大阪生まれ千葉育ちの87年生まれ。好奇心旺盛の飽き性。昔は国語が苦手だったが『海辺のカフカ』を2日間で読破した日から読書好きに。気づいたら2時間散歩している。

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