職人気質と回収欲

地面は湿っているが、今日は晴れている。良いじゃあないか。朝の公園で過ごしながら、アマゾンで缶コーヒーを箱買いする。

「あったか〜い缶コーヒーは常にほしい」というリクエストを持ち続けているおれだけど、夏はつめた〜いもので問題ない。そろそろそんな時期だ。だいたい1本に100~130円かかっているから、30本で2000円というのはコスパがよい。しばらく自販機とはお別れかもしれん。

Re: 継続における、蓄積スタイルと回収マインド

ふと思ったのだけど、「お金を払ったのだから、お金で回収する」という意味においては、おれには回収欲というのはないのかもしれない。

前回の記事でYoutube実験において「5万円ほど払ってしまったから、これくらいは回収したい」と書いたのだけど、これは「そうしなきゃ」という部分が強く、ここに感情的なものはないような気がする。あくまで「投資した分は回収しなきゃね」という一般論のような言霊が頭に浮かび、そこにおれの真面目な性格があわさって「ですよね」となっているような印象である。

ただ、これは回収するものを”お金”に限定した場合で、別に入口が”お金”でもそれが無形の”学び”とかに転換されれば十分なんじゃないか、というのもある。ぶっちゃけ、持ってるお金を道端に捨てたりしない限りは、たいていの場合においては「無駄だった」なんてことはないんじゃないか。

たとえ失敗したとしても、それが経験値ともなる。まぁ、道端に捨てた結果「捨てなきゃよかった」と痛感して「二度とお金は道端に捨てないぞ」という”学び”を得るという考え方もあるが、これはちょいと極端である。

まてよ、「お金を道端に捨てる」というのはどう考えてもメリットがないからこそ経験した人が少ないことで、むしろ貴重な経験となるのではないか?回収できる?どう?おいおい、なにを考えてるんだおれは。やめなさい。

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以前から「おれはビジネスマンではない」という感覚を持っているのだけど、回収欲がわき上がってこないところもここに通じるかもしれない。ビジネス書を読んだりはするから、自分なりのビジネス知識はあるものの、それは「やらなきゃ」という感覚に近く、本来は無心になって創作作業をしたい職人気質人間である。

とはいってもビジネスを学ぶことは社会(資本主義)の仕組みを学ぶことにもつながるから、これはおれの最大の強みである学習欲とマッチする。社会から断絶した無人島で暮らしたいわけでもないから、「社会の仕組みを学ぶ」というのは自分の中にある「学ぶべきものランキング」でトップにおどりでているような気がする。

自分はそもそも社会には適合しづらいタイプの人間だと自覚しているから、「なんでこんなに適合しないんだ?」とか「どこかに俺が住める洞穴あるんじゃないか」と考えたりしながら、その”接点”を探りたいのだと思う。自分という”職人”と”社会”が交わる接点、これが見つかれば更に心地よい暮らしが見つかるだろうと信じて。

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そういえば「MasterClass」はいいよね。昔は年間一括2万円とかだったけど、あるとき月額に変わっていた。サービスがでたときは「ついに最高峰の学びきたか」という感じで、「ケビンスペイシーが演技教えてくれるとかやばすぎだろ」と驚愕していた。確か、ライティング、撮影など、数年前にいくつか受講した記憶がある。どこかのタイミングで学びの焦点が絞られたときは、ここに帰ってきたいと思っている。

今日は11時頃から映画館へ。主演のケイト・ブランシェットが『TAR / ター』を最後に引退するというニュースを読んで、ますます気合いが入ったのであるが、まぁ期待しすぎるのはよくない。あまり考えずに作品の世界を眺めてこよう。

そういえば、おれのBlender欲は一体どこで何をしているのか。ゼルダめ。

※サムネは以前のフォトウォークで撮影したもの

yoshikazu eri

当サイトの運営人。大阪生まれ千葉育ちの87年生まれ。好奇心旺盛の飽き性。昔は国語が苦手だったが『海辺のカフカ』を2日間で読破した日から読書好きに。気づいたら2時間散歩している。

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