何度か書いているように、最近は食に関するちょっとした試行錯誤であったり、コンテンツもそっち寄りのものが多い。鼻息をあらくしながら「食のことを知りたい!」と気張っているわけではなく、なんとなくである。
例えば、バルサミコ酢は味噌汁に合わないと最近わかってきた。毎晩ご飯に味噌汁なのであるが、バルサミコ酢を入れるタイミングを変えてやってみたが「うーん、入れない方がいい」という結論が見え出している。味噌汁ができあがった後に、つくる前に野菜を炒めるときに、と2つのタイミングで入れたが、両方とも感じたのは「ないほうがいい」であった。ということで、朝食のトーストにちょいと垂らすようにしている。
あとはバターだ。『自炊者になるための26週』という本でカルピスバターという存在を知ったが、あれは高い。ということで最初は小分けになったキューブ状のものを買った。最近は、マーガリンのような容器に入ったよつ葉バターを買った。これが使いやすい。量も自分で調整できる。味もおいしい。バターナイフはアマゾンで直立式のものを買った。丸い土台があるやつである。ただ、朝食時にトーストが焼けるとその場でバターを塗り終わってから机に移動するので、直立のメリットはまだ得られていない。が、気に入っている。
そして食パン。最初は100円くらいの安い6枚切りのやつを買っていたが、昨日は安くなっていた本仕込みの食パンを買った。安くなって120円だったから、もともとは150円くらいだったのだろうか。超熟がやっぱおいしいのだろうなと思いつつも、いきなりそこにいくのではなく、段階をふんでいきたい。今朝、本仕込みトーストを食べたところ、ミミのところがいつのやつよりカリッとしているような気がした。
あとは、買ったものの特に試行錯誤をしていないものに、オリーブオイルとはちみつがある。オリーブオイルはエキストラバージンのやつで、はちみつは非加熱とうわさのタイ産のやつを買った。1kgあるので、ぜんぜん使い切れる気がしない。
ちょっといいやつを買ってみる。ちょいと工夫してみる。そんな精神で「食」というものとよい距離感を保てているように思う。食べないと生きていけないから、「食」と別れることはない。とはいっても、近すぎてもなんか違う。食についてなにかやったときに「ふーん」「ほうほう」くらいの感想を持つくらいが俺にとってはちょいどいいのかもしれない。
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次に、コンテンツの話である。最近は、夕食時にネトフリの食番組を見ている。トップページにあがってきて「おお」と興味がわいたのが『ヒトは食べ物でできている: 双子で食を検証』という番組である。
同じ遺伝子を持った人物であれば、効果検証がよりしやすいのではないか?ということで、双子の一方に健康的な雑食、もう一方に菜食を実践してもらい、8週間後にそれぞれの体の変化を見ていくやつである。
計測時にみるのは、体重や筋肉量、内臓脂肪率であったり、あとは性欲の変化などであった。最終的には、どれをとっても菜食のほうがいい数値をたたきだしていた。興味深かったのは、「体重が減った」となったときに、実はそのほとんどが筋肉であった話。脂肪量は減らず、筋肉だけ減って体重が減ったという。このケースでは、「運動を怠ってしまった」という要因が語られていたように覚えている。
個人的に気になったのは、双子が食べている食事(雑食、菜食)の内容が説明されていなかったことだった。どういう食材を、どういう栄養バランスを考慮して提供しているのか。その辺の説明がなかったので、このドキュメンタリーをみたところでわかるのは「菜食っていいんだ」ということくらいであり、「じゃあ具体的にどういう食事をとればいいのか」という点については、自分で調べなくてはいけない。
とはいっても、あくまでドキュメンタリーである。もちろん、プロの科学者たちがちゃんと検証をしているのであるが、8週間という期間が十分かどうかは思うところはあるし、「菜食にしたけど合わなかった」という人もいたりして、それに気づくのに半年、1年とかかる場合だってあるかもしれない。あくまでエンタメとして摂取すべきコンテンツであり、実際、映像の最初には「医学については医師に相談してください」という補足が表示されている。
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いま見ているのが、こちらもネトフリだが『100まで生きる:ブルーゾーンと健康長寿の秘訣』というやつ。全4エピソードで、もうちょっとでエピソード2が終わるところである。これは、ブルーゾーンと言われている「100歳以上の人たちが多い地域」という場所にいって、長寿の秘訣を探るやつ。
1話目は、沖縄の話からはじまる。食の話、コミュニティの話、運動の話などがあった。食では、野菜が多めという話があった気がする。あと紅芋をよく食べるとか。ただ、これは紅芋が健康にいいからというよりは、台風でも被害を受けずらい作物だから、という地理上の理由もあるそうだ。
コミュニティの話でいうと「模合(もあい)」という話がでてくる。インタビュアーはそのまま英語で「MOAI」と発音していた。
気の合う仲間で毎月集まり飲み会を行い、ついでに資金を積み立て、旅行や事業に役立てる「模合(もあい)」という文化が沖縄では一般的です。
月1の飲み会が条件!? 沖縄独特のつながり「模合(もあい)」とは?
運動の話では、椅子に座らず、そのまま畳に座ったりすることで、座ったり立ったりという運動が生まれ、さらには庭の植物を手入れすることがちょうどいい運動になっているという話があった。
2話についても、地域が変わったとはいえ、焦点は「食事」「コミュニティ」「運動」の3つという印象である。坂が多い地域に住んでいるから、毎日の運動が自然と増える。食事は野菜が多め。ボランティア活動に積極的、とか。
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結局は、なにごともバランスが大事だということだろう。どこかに一点の正解があるのでは?と求めてしまいがちだけど、だいたいは「バランスが大事」という話に収束されていく。食事に気をつけても孤独だったら精神に影響がでるし、運動してもしっかり食事もしないといけない。
食事に関してだって「いろいろなものを食べる」という回答のようで回答でないような、放り出されそうになる言葉がだいたい返ってくる。もちろん、「これは体によくない」というのはあるだろうけど、仮にその食べ物が好きすぎてそれを食べないことによるストレスが多大になるのであれば、食べたほうが幸せかもしれないし。
よく思い出すシーンとして『夜と霧』のクリスマスの話がある。残虐という表現を超えるようなすさまじい環境下の描写が続くこの本のなかで、たしか「人間はすごい。どんな環境にも慣れることができる」というようなことが書いてあったような気がする。でも、年末は死者が増加するという。
年末になると、人々はクリスマスに幸せな家族と一緒に日々を過ごしたことを思い出す。でも、それが実現することはないと知ったとき絶望し、それで死んでしまう。そんなことが書いてあった。人間の精神というのはどれだけ人生を左右するものなのか、というのがよくわかる話としてたまに思い出す。
食も運動も人間関係も、すべては繋がっているから、バランスをはかる。ああ、7時には書き終わろうと思っていたのに、15分もすぎてしまった。
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