ポトスの容器

Re: ネネネの記太郎

自宅にあるポトスのためのいい容器が見つからない。目的は、根っこの観察である。いまは、とある店でアイスコーヒーを飲んだときの容器を2つ使っている。1個だと底が細く、倒れて机のパソコンにびしゃーされても困るから、もうひとつの容器の底を少し切って、それを逆さまにして容器の底にマスキングテープで接着している。アイスコーヒーの容器2つを上下逆さまにくっつけたみたいな感じである。

でもこれだと、接着エリアであるマスキングテープが観察を邪魔する。容器を手に持たないと観察というのがしづらい。だからこの容器はあくまでも仮であり、本番の容器を探している。

100均にいったり、近所のおしゃれなガーデニングショップにも行ってみたが、なんかピンとこないのだ。「わるくない」で買うのは、なんか違う。アイスコーヒーの容器にポトスを入れてから、3週間が経とうとしている。

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容器にもとめる条件は、これだ。

  1. 丸い容器ではなく四角タイプ
  2. 高さは10cmはほしい
  3. パタっと倒れないような底デザイン

1は、根っこが観察しやすいようにするため。丸い形状だと中が屈折して見えてしまう。イメージはアリの巣観察キットみたいな感じで「断面が見えてるぞ」である。イタリアの一部の地域には「金魚鉢禁止令」という法律があるらしい。中の金魚にとっての景色が歪んでしまったり、見つめる人間が不必要に大きく見えるなど、金魚のメンタルヘルスを考慮した決まりであったと記憶している。話がずれた。こういうのは先に言っておくべきことだった。

2は、ポトスの根っこの長さとの関係である。最低でもこれくらいの高さがないと、ポトスがおさまらない。

3は、ちょっと大きめの地震だったり、たまたま手が当たっちゃったときに倒れないためである。ちょっと大きめって、どれくらいだろうか。たまたま手が当たるってどんな状況だろうか。冒頭で書いたように、水がパソコンや本にかかるのは絶対に避けたい。ポトスを置ける場所が現状は机の上となっているのも関係している。奥行きがなさすぎるとパタっといきやすいので、ここがスリムすぎるのも困る。

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ということでまとめると、高さ10cm以上ある角柱かつ自立心が高い容器、となる。ちょっとやそっとの衝撃では倒れないぞ、という根性が感じられる容器を求めている。自分は根性にはあんまり近寄りたくはないが、求めているものには根性論が含まれるようだ。外部には根性を求めるというなんとも勝手な考え方であり、力づくで「根性」につなげたようなこの文章も乱暴、ランボーである。根性でもなんでもない、こうした”機能性”をそなえた容器がほしいだけである。

あ、そうそう。大事なのは予算だ。安いことには越したことはないが、100均で見つかる気配はなかったので、数百円で見つかるとは思っていない。理想は、1500円以下である。もうぜんぜん見つからないのであれば、「わるくないな」という温度感であってもこれくらいなら出してもいい。ただ、もし「これは!」とピンとくるものに出会えた場合、最大で3000円まで出そう。店員さんの接客次第では5000円まで押し上げることが可能かもしれないことは付け加えておく。もしポトスの容器に5000円も払う日がきたら、人生が変わるかもしれない。

話はがらっと変わるが、作家のペンネームとして「燃え殻」って強すぎじゃないか、と思う。もう燃えてしまったが、残骸はある。まだ存在している。それがなにかを発している原動力は気合いでも根性でもなく、不可抗力ででてしまう余韻のようなものに感じる。燃え殻、うらやましい響きである。

※サムネはUnsplashより

yoshikazu eri

当サイトの運営人。大阪生まれ千葉育ちの87年生まれ。好奇心旺盛の飽き性。昔は国語が苦手だったが『海辺のカフカ』を2日間で読破した日から読書好きに。気づいたら2時間散歩している。

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