サイトが完成するまで

約2週間くらいかけてサイトを完成させたのだけど、それまでのステップをここに残しておくことにする。

ドメイン取得とサーバー契約は早かったけど、ワードプレスのテーマ選びと調整に一番時間がかかった。ここで「やっぱめんどくさー!」と投げ出しそうになった。

ごりごりのプログラマーであれば100%自分の好きなように構築できるのかもしれないけど、そうではないのに完璧主義の傾向があるせいで、「これも厳しいのか」と妥協の繰り返しでその度にテンションも微減する。

当初イメージしていたデザインとは全然違うけど、これはこれでなかなかの満足。まぁ、自己満足だけど、そもそもこのサイト自体が自己満足の固まりである。

ドメイン決め

ドメインはできるだけ短いほうがいいから、本名(Yoshikazu Eri)を短くして yeri でドメインを検索。お名前.comで検索してみると、.comには「取得済」の表記。

ただし、他のドメインではポツポツと空きがあるようだった。.info .ai .tech など空いているドメインを眺めながら「なんか違うよなぁ」とつぶやく。ここで gori.me のサイトの存在を思い出す。

「.me いいじゃん!」となり、そのままの勢いで yeri.me のドメインを取得。直訳すると「Yoshikazu Eriは私ですよ」となる。

うん、ドメインとして短いし、なんか意味が含まれてそうな錯覚が生まれてわるくない。モンテネグロよ、ありがとう。

レンタルサーバー選び

まず浮かんだのが xServer で、これは昔お世話になった。ただ、毎月1000円くらい維持費がかかる。今回は趣味としての収益度外視のサイトだから、ここのコストはできるだけ抑えたい。

ネットで比較記事などを読んで検討した結果、レンタルサーバーはロリポップに決まった。とりあえずライトプランで12ヶ月分を支払い。合計5610円だから、月々470円くらい。

公式サイトのプランではライトは月額220円となっているけど、これは一気に2〜3年分先払いすると安くなるみたい。そこまで一気に払えないので、とりあえず12ヶ月分支払った。

もし今後アクセスが増えてきてサイトが遅くなってきたら、そのときにプラン変更で対応すればいいだろうし。

この時点でサイト運営の維持費が確定。ドメインの年間費用が530円だから、月々50円。これにサーバー費用を追加して、このサイトの維持費は520円。毎月ワンコインで運営できるみたいな感じだ。

CMSの話(WordPress or Ghost)

ポートフォリオ、企業サイト、ブログなどのコンテンツを構築、投稿できるシステムをCMS(コンテンツ・マネージメント・システム)と呼ぶらしく、これはワードプレス(WP、WordPress)が一番有名。世界のCMSシェアの4割がWPらしい。

実際、ぼくもWPを触った経験があるから、まず浮かぶ選択肢はこれだった。ただ、ここで目に止まったのが、新しめのCMSであるGhost

ただ、結論としてはGhostではなくWPにした。理由は、インストールがめっちゃむずそうだから。

WPであればレンタルサーバーで「簡単インストール」という機能があったりして、一瞬でインストールできる。一方でGhostはまだマイナーだから手動でインストールしないといけない。

しかもGhostはNode.jsという言語で構築されているらしく(一方でWPはPHP)、「Ghostのインストール方法」という記事や動画があってチェックしてみたけど、ちんぷんかんぷんである。仮にめっちゃ頑張ってインストールできたとしても、その後バグとかが発生した場合、メンテができなさそうで断念。

WPに比べてGhostはとにかく動作が軽くて、SEOや独自SSLなどのサポート機能が標準でついていたり、シンプルで洗練されているらしい。WPがAndroidで、GhostがiOSみたいな関係かもしれない。

インストールのハードルさえなければGhostを選んでいたし、周りに「Ghostでブログ構築してるんですよ」と自慢してみたかった。が、自分にはそのスキルがなかった。

ちなみに、こういう面倒な作業を運営に丸投げできるプランもあるけど、月々9ドル(約1000円)とコストが上がるのでやめた。

WPのテーマ選び

一瞬Ghostに振り回されながらも、最終的に安泰のWPを選択。次は、家の外観選びに相当するテーマ選びである。これによってサイトの見栄えや構造が決まるから、ここからが本題とも言える。

このテーマ選びに1週間かかった。国内外問わず、何百というテーマを調べた。いや、100ちょっとかな。正確な数は知らんけど、「おすすめのWPテーマ10選」みたいな記事をチェックしまくった。

最終的に、「Werkstatt」というテーマを61ドルで購入。このままでは永遠とテーマを探し続けてしまいそうだったので、「これが妥当かなぁ」と決めた。無料テーマも検討したけど、ビビッとくるものがなく。

これは余談だけど、めっちゃテーマを探すなかで思ったのが、国内のWPテーマで惹かれるものがひとつもなかったこと。デザインよりも機能性を重視しているテーマが多かった気がする。

一方で海外に目を向けると、おしゃれなものがたくさんでてくる。ただ、丸いサムネのデザインがなく(昔、無料テーマであった気がしたけど行方不明)、どれも四角であった。そこは妥協するしかなかった。

テーマの調整

テーマ選びが本題と書いたけど、テーマの調整は本本題みたいな感じ。これが、まぁーめんどくさい。海外のテーマを購入したから、当然インターフェースは全て英語。これを日本語に変換しないといけない。

いや、変換しなくても大きな問題はないのだけど、例えばスーパーに買い物に行ったとして、野菜コーナーで「トマト」「カボチャ」「ナス」と値札が並ぶなか、急に「CUCUMBER」(きゅうり)となるとビックリしないだろうか。

これをサイトでいうと、記事へのコメント欄が「Comment」「Submit」となっていたり、読み込みボタンが「Load More」となっていたりする。だから、まず最初にやることはこうした英語テキストを探し、それをひとつひとつ日本語に変換していく作業。

ものによってはWP内の設定画面ですぐに変換できるものもあるけど、そうでないものがめんどくさい。サーバー側のファイルをひとつひとつ確認しながら、変換したい箇所が記述されているファイルを探す。ちょっと変更をミスるとサイトが真っ白エラーになり心臓にわるいので、常にバックアップをとりながらファイルを編集していく。

他にもいろいろと調整(大枠デザイン、プラグイン、問合せフォーム、プライバシーポリシー、Faviconなど)はあるけど、一番時間がかかって地道なのがこの作業。たった4文字を日本語に変えるのにテーマの運営に質問もしたりしながら反映されたときは、「ぬおおおー!」と達成感たっぷりである。

テーマ購入時の注意点

これは自分への今後のアドバイスでもあるけど、WPのテーマを選ぶ際、そのコンセプトと自分のコンセプトが合致しているかは重要だと思う。

というのも、今回購入したテーマはポートフォリオサイトを作成するためのものだった。WP的にいうと、「投稿」ではなく「固定ページ」が全面に押し出される構造になっている。(公式サイトには色々なDEMOが公開されているけど、例えばこれとか)

今回ぼくが作りたいサイトは「ブログ」であったので、これは「投稿」がメインとなることを意味する。なのにぼくは「固定ページ」がメインとなるテーマを買ってしまった。デザインに惹かれて。

一旦テーマのファイルをダウンロードしてしまうと返金はできないので、後の祭り。「これはどうしたら実現しますか?」と運営に質問して「それはかなりのカスタマイズが必要ですね」と返されたりしながら、なんとか買ったテーマでデザインを組んだ。

ということで、テーマ選びの際の見た目(デザイン)はかなり大事だけど、使用したいテーマのコンセプト(ポートフォリオ、ブログ、マガジン、企業サイトなど)との相性も同じくらいチェックしないと、あとの調整で苦労することになる。

まぁ、裏を返せばこのサイトで使用中のテーマは「固定ページ」の作成に長けているから、今後これを有効活用できるとも言える。

サイト完成

という感じで、9年ぶりのサイト制作であったけど、2週間かけてなんとか完成。

これから更新していくなかで、その都度調整していくんだろうけど、とりあえず住めそうな家を建てることができてワクワクしている。

yoshikazu eri

当サイトの運営人。大阪生まれ千葉育ちの87年生まれ。好奇心旺盛の飽き性。昔は国語が苦手だったが『海辺のカフカ』を2日間で読破した日から読書好きに。気づいたら2時間散歩している。

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